離乳食でのアレルギー予防法3 皮膚から入る前に食べてしまうことの重要性

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前回の記事では、免疫システムがどのように異物を「攻撃」するのか、を説明しました。そして、その「攻撃」がときどき間違って起きることによって、アレルギー症状が起きてしまうのです。

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1.Tレグの働き

Tレグは、異物が身体の中に入ってきたとき、身体にとっと有害なものではない場合には、攻撃命令を出すT細胞の働きを止めたりすることによって、アレルギー症状が出ないようにしています。

例えば、様々な食べ物も、身体にとっては異物に違いありません。

それでも、私たちの身体は通常は食べ物に攻撃をせず、消化して栄養として吸収できています。

離乳食を始めて、赤ちゃんは初めておかゆを口にします。
そうすると、身体の中では、「お米Tレグ」が作られて「これは有害ではない」とT細胞による攻撃を止めるのです。
小麦粉を食べたときには小麦粉Tレグ、牛乳を飲んだら牛乳Tレグが、それぞれ作られていきます。

このようにして、食品への攻撃つまり食物アレルギーが発症しないようになっているのです。

この様々なTレグの素となる細胞は、乳幼児期に身体に準備されるものだそうです。
乳幼児期に、細菌が多い環境(牧場など)で育つと、環境に耐えるためにTレグの素が身体の中に沢山準備されるので、アレルギーにはなりにくいそうです。

2.なぜ食物アレルギーは起きるのか?

離乳食によって、人間は色々な食べ物に対してTレグを準備していきます。
そうすれば、アレルギーは起きないはずではないのか?
そういう疑問が生じます。

それでも、初めて食べさせたものでアレルギーが起き、小児科に駆け込むことがあるのです。
Tレグが作られるのではなかったの?

その理由は、「身体の中に、口から入ったのか、皮膚から入ったのか」という違いにあると考えられています。

保湿の重要性

食べ物を食べると、それは腸から吸収されます。
ですので、腸の粘膜というものは異物に慣れているのです。

一方で、皮膚は、健康な状態であればバリア機能が働いており、本来は異物が侵入してはいけない場所です。

そのため、腸の粘膜に比べて、表皮の下には非常に敏感な免疫細胞が待機しており、異物の侵入をT細胞に報告する「抗原提示細胞」は臨戦態勢なのだと考えられています。
また、皮膚からの侵入は通常あり得ないことなので、T細胞も異常事態と判断して即座に攻撃命令を出すのだと考えられています。

皮膚が荒れていると、更に上記の臨戦態勢は厳重なものになると考えられています。

そして、皮膚を通じて身体の中に入り、いったん有害な異物と判断されると、前回の記事でお話ししたように、次に身体に入ってきたときには即座に攻撃がなされるのです。
免疫システムが一度攻撃対象と記憶してしまうと、なかなか訂正できないそうです。

皮膚から吸収された異物は、アレルギーを起こしやすい。
アレルギー予防には新生児期から全身保湿を」という話の根拠は、ここにあります。

家の中には、目に見えない小ささで色んな異物が存在します。
小麦粉、ピーナッツ、卵、乳製品、そば粉。
キッチンにあるものは、どんなに掃除をしようと、空気中に舞っていると考えて良いのではないでしょうか。

3.皮膚から入る前に腸から吸収する

簡単にまとめます。

「食べ物を食べて腸から吸収すると、Tレグが作られる。
Tレグが作られれば、アレルギーは発症しない。

しかし、腸から吸収する前に、皮膚を経由して身体の中に入ってしまうと、過敏な免疫細胞によって「有害な異物」と記憶される可能性が高く、次にこれを食べたときにはアレルギーを発症してしまう。」
離乳食で初めて食べたものでアレルギーを発症する、というのはこういうメカニズムだと考えられています。

そうだとすれば、皮膚から入ってきてしまう前に、食べてしまえばよいのです!
出来るだけ早いうちに食べてしまえば、体内にTレグが作られるので、仮にその後皮膚から入ってきてもTレグが攻撃を止めてくれます。

妊娠中にアレルギーが出やすい食品を避けることや、離乳食でそれらの食品を避けるのではなく、積極的に食べること・食べさせることがアレルギー予防になる、というアレルギー予防の新常識は、このような腸と皮膚の免疫細胞の働きの違いから明らかになったのです。

4.まとめ

離乳食期のお子さんをお持ちの方に特にお伝えしたいのは、お子さんがすでに「皮膚から異物を吸収している可能性がある」ということです。
アレルギー予防には、早期に腸から吸収させることが重要であるとはいえ、すでに身体が有害な異物と記憶している場合には、最初の一口でアナフィラキシーショックを引き起こすかもしれません。

やはり、最初にあげる食材は、かならず微量から始めて、少しずつ増やしていく方法が重要であることは変わりありません。

ただ、「アレルギーになるのが怖いから」といって、ずっと避け続けると、かえってそれがアレルギーを引き起こす可能性を高めていくのです。

我が家の娘は1歳4ヶ月で離乳は完了しました。
卵、小麦粉、乳製品、ピーナッツ等のアレルギーは出ておりません。
また、新生児期から今でも、お風呂後の全身保湿を欠かしていません。

アレルギー予防が気になる方、ぜひNHKスペシャルの本を読んでみて下さい。

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